■エヴァへの思い 私的な感想
まず、最初に謝っておかねばならないと思う。かく言う私は、(初代)ガンダムの頃にしても、バインダーに、何かのオマケでついてきた、アムロのシールを貼って、友人などに、『未だにアニメなどを見てるのか?』と言った風潮で、言われた記憶があるが、別にガンダムがそれほど好きだった訳では無く、今では明らかにダサイ(これすら死語(−−;)筈の当時のガンダムのメカニックなデザインが、格好良くて、更にはシールが勿体無くて、どこか貼る所を探して、たまたま貼っただけに過ぎなかっただけの事で、せいぜい、イデオン止まりだったように思う。実の所、ガンダムはガキの見るアニメに他ならかった。が、良く見ていた。一番の理由は、夕飯前に気軽に息抜き感覚で見れる、娯楽アニメであったからに過ぎない。そのガンダムが今もなお、続編が続くとは、当時は思いもしなかったし、誰も予想しなかったのではないだろうかと思う。
で、ここでエヴァになるのですが、当初、エヴァを見た時は、ガンダムもどきのロボットアニメの派生であると言う感覚で、オープニングのテーマソングが好きで時々(ビデオに録画して)見てしまっていた。と言う所で。ただ、その想像、予想が最初の内、物語前半は心地よく裏切られる場面が所々あった事で、少しづつ、観てしまっていたと言うのが本当の所です。ただ、後半に入って、ストーリーのいい加減さと言うか、それを意図していたのなら、ターゲットが若いのか、不明なのですが、そこまで真剣に見ていれば、と言う事なんでしょうけど、何分にも仕事が忙しい社会人と言う事もあって、いつしか冷めてしまって、TV版の最終回では決定的な気分になった記憶があります。巷では”現象”とまで言われましたが、結局、劇場へは足を運びませんでした。そこに(製作者側の深い理由、もしくは事情がもしあったとしても)深い意味は感じられなかったからで、最初から全てやり直しのエヴァの名前では無いエヴァであれば… 基本的に筋が通って無い作品は、アニメに関わらず好きじゃ無いんですね。
ただ、あれから10年。多分、当時子供であった人が見ると、わからなかった意味がわかると思う。当時、私は既に大人だったけれど、或る意味子供だったのかも知れない。子供には見せられなかった残酷な真のストーリーがあるのなら、自ら補完すればいいだけの話なのだから。これだけ心地よく、放送開始早々から、意表を突くツボをおさえたアニメは、他に類が無い。それだけのツボをおさえておきながら、いや、そんな事は無い筈だろうと考えず、観るままに思った自分は、まだ子供だったののかも知れないと思う。
最後に、本来ならば、編集室ネタにすべき物を、エヴァDVDを本サイト内で紹介しようと思ったのは、実はNewTypeの付録DVDのエヴァリニューアルDVDのテスト版DVDを観て、まさしくそう思ったからだ。テスト版に”謎”とされている事を解く鍵が新たに加わった訳ではない。リニューアル版DVDの品質の良さを紹介する為の、リニューアル版の1話が収録されていたに過ぎない。『ちょっと観てみよう』程度だったのだが、『なるほど』と言った感想だ。年月が経ち、人生経験が見方を変えてくれたようだ。
果たして、この謎解きが正解かどうなのか… 言葉にすればつまらない物だが。人類補完計画ならぬ、自らの気持ちの補完の為に、エヴァDVD-BOXが発売されたら、一気に観て、確認してみようかなどととふと思った。
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